福岡での婚活を成功させる方法

結婚の条件と出会いの数

 

結婚における条件は本当に不思議なもので、たくさんつければ出会いは減りますが、逆に一点豪華主義でとことんこだわると、最良の相手と出会える可能性が高くなるのです。

 

結婚相談所に来たSさんのエピソードを紹介しましょう。Sさんの結婚の条件はまさに一点豪華主義でした。

 

Sさんの奥さまになった方は当時39歳。広告業界に勤めており、非常に美しく、気立てもよく、異性からも同性からも好かれる素敵な方でした。本来なら「正社員で年収800万円以上、学歴は最低でもMARCHで理想は早慶以上。年齢は40代前半まで」というような少々ハードルの高い条件を出してきてもご成婚に漕ぎ着けられた可能性のある方でした。しかし、彼女が出した条件は一つ。

 

「愛情が深い方」

 

それだけでした。

 

「ほかに何か条件はないんですか? 例えば年齢とか職業とか……」と尋ねると、うーん、そうですねえ……と考えた後に、「今までいろんな人に会ってきたけれど、愛情深いことが一番私にとって大切なんです」と、私の目をまっすぐに見ておっしやったのです。

 

奥さまになる方が登録されてから2週間ほどしてSさんが登録に来ました。Sさんは当時45歳、職業は証券マンで男ばかりの職場のため出会いがないのだとおっしゃっていました。見た目も男らしく、年収も1200万円以上あり、本来なら「20代から30代前半の女性がいい」「見た目が華やかな人がいい」などという条件を出しても、次々とお見合いの申し込みが殺到しそうな経歴でした。しかし、Sさんが出した条件はたった一つだけでした。

 

「愛情が深い人がいいです」

 

私は、「ほかに条件はありませんか?」と聞いたのですが、Sさんは少し考えてからこう言いました。

 

「ほかに条件はないです。愛情深い女性を奥さんにもらいたいんです」

 

その後の結果については、もう、言うまでもありませんね。おふたりを引き合わせると、登録から3か月もたたずに退会(プロポーズ)。その後も、順調に交際を重ねてご成婚。今も幸せそうに暮らしていらっしゃいます。

 

もし、おふたりがいろいろな条件を出していたら、きっと出会えなかったことでしょう。あれこれと条件を出してしまうと。何を最も大切にしていきたいのか”が見えなくなってしまうのです。

 

「愛情深い」という素敵なキーワードを一つだけ出してきたことで、おふたりは私に強い印象を残すことができました。そのため、私も「このふたりを引き合わせたい!」と強く思えたわけです。

 

絶対に譲れない条件とはどんなことでもいいのです。外見でも、収入でも、どんなことでもいいのです。そしてその譲れない条件を決めたらいろんな人に言ってみるのもいいでしょう。すると、あなたのことを気にした友人などはその条件に合った方がいたら「ちょっと紹介してみようか」と「お節介」を焼いてくれるかもしれません。でも、もしも条件がたくさんあったら「紹介したいけどアイツはこだわるからなあ〜」と敬遠してしまうでしょう。

 

たった一つのこだわりが、素晴らしい出会いを導くのです。

 

結婚は本能

 

究極的な考えですが、私は「結婚は本能」だと思っています。

 

愛している人と一緒にいたい……と思わない人はいないはずです。同棲や事実婚などいろいろありますが、この「一緒にいたい」という思いは「結婚したい」と同義であり、この思い、愛情は人間の本能であると私は考えています。

 

しかし、この本能の部分は、さまざまに嗜好や娯楽が多様化した現代社会では霞んでしまうことがあります。私はパートナーよりも仕事や趣味を優先する方を否定するわけではありません。ですが、もし結婚について迷っていたり踏ん切りがつかないなら、幸せな結婚をしたい……・」のシンプルな本能に従ってください。

 

2011年の大震災後です。人々は大きく本能を揺さぶられたと私は思います。震災後、結婚したり出産したりする人が一時的に増加したことは、この人間の本能を端的に表しているのではないでしょうか。

 

実はこの時期、結婚が増えただけでなく、恋人と別れを決めた人も少なくありませんでした。ダメな人だとわかっている相手に見切りをつけたり、長い不倫に終止符を打ったり、ズルズルと結婚を延ばされた関係を終えたり……。実は結婚相談所に入会する人も一時的に増えました。

 

相談所に入会してきたKさんという41歳の女性もその一人です。20代後半から同棲していた彼氏は、「今、仕事が忙しいから」が口癖で、「会社もこれからどうなるかわからないから」と結婚を先延ばしにされてきました。そんな彼氏は震災の日、家に帰ってきませんでした。

 

「電車が動いていなくて帰れないから、同僚と飲みに行ってそのまま会社の近くに住んでいる人の家に泊めてもらって今、起きた」と連絡が大ったのは翌日の昼近く。Kさんは職場から2時間歩いて自宅に戻り、彼の帰りを待っていたのに連絡の一本もなかったのです。このとき、Kさんは言いようのない寂しさを感じたそうです。

 

そしてしばらくして、「今月中に結婚を決めてくれないのなら別れる」と伝えましたが、彼からはとうとう最後までハッキリした返事はありませんでした。

 

そこでKさんはキッパリと別れて、「次におつき合いする大とは、必ず結婚する!」と宣言をして、結婚相談所に入会してきたのです。Kさんは入会して半年ほどしてお相手と巡り合い、退会していきました。

 

私は入会される方にこんなアドバイスをするようにしています。「自分は結婚するんだ!と決めた人が結婚していくんですよ」

 

シンプルな言葉で「本能」に問いかけるのです。

 

40代以上婚のリアル

 

婚活をする際、男女とも、収入に関してはしっかりすぎるくらいに考えているものですが、案外ぼんやりと考えているのが「子ども」についてです。

 

同棲や恋愛と結婚の一番大きな違いは、妊娠・出産、子育てにまつわることだと思います。婚姻届を出す、出さないにかかわらず、子どもを持つという選択をした時点で恋人同士から家族へと否応なく変わっていきます。

 

しかし、40歳を過ぎると男女ともに子どもができない可能性が高くなります。35歳を過ぎると女性が自然妊娠しにくくなるのは一般的に知られていますが、男性も35歳を境に生殖能力が衰えていき、40歳を過ぎると妊娠させにくくなり、流産する確率も高くなっていきます。

 

不妊症という言葉が一般的になってきたため、30代後半以降になると、「もしかしたら、同世代の女性と結婚すると子どもを持つのは厳しいかもしれない」と考えている方もいますが、男性が「自分も不妊の可能性がある」と考えるのはまだ少数派です。特に長男の場合は、「僕、生まないといけないですよね。長男だし……」というような発言をしがち。

 

この言葉には、「自分は女性を妊娠させられないかもしれない」という可能性を一切考えていないことがわかります。60歳以上の方でも生ませられる気持ち満々で「僕には実績がありますから」と胸を張る人もいます。いつのことかと聞いてみるともう30年以上も前のことだったりします。

 

女性のほうはある程度妊娠・出産についてシビアに考えているのですが、離婚や病気などの経験がない男性は、結婚したら子どもが生まれるだろうと楽観的に考えていることがほとんどです。

 

実際、不妊治療の過程で奥さまのほうには特に問題なく、実は不妊の原因は男性にあったということが珍しくありません。

 

でも、40歳を過ぎてからは時間との戦いです。10年たったら50歳。「いつか……」と漠然と考えている時期ではありません。

 

そのため、結婚前に調べておくほうが親切かもしれません。女性の場合は婦人科に行けば多くのクリニックが検査をしてくれます。ただ、そのまま不妊治療になる可能性を考えると、ある程度通いやすく、評判のあるところを選んでおくとよいでしょう。

 

男性の場合、婦人科での検査はハードルが高いものです。場合によってはプライドが傷ついたりしてしまうこともあります。そのため、まだ多くはありませんが、男性向けのブライダルチェックを行っている専門外来を選ぶといいでしょう。

 

「子どもが欲しいから若い女性を」と希望した男性が結婚し、いざ夫婦生活を送ってみたら、なかなか子どもができない。調べてみたら男性のほうに不妊の原因があったというのは、珍しくない話です。こうなってしまうと、とても大変です。このような不幸を避けるためにも、40代以上の結婚の場合、男女ともにブライダルチェックを済ませておくことをオススメしたいです。

 

さて、もう一つ大切なことがあります。

 

それは、「結婚しても子どもを持てないかもしれない」という覚悟しておくことです。そして、二人だけの人生を歩む可能性があるということを、しっかり理解しておくことです。

 

夫婦だけの生活と子どものいる生活だと、幸せの価値観も、ライフプランも、マネープランも何もかも異なってきます。また、子どもが欲しいと思いながら高額な不妊治療費を払い続け、老後の生活に支障をきたしてしまうこともあり、それはとても残念なことです。

 

そのため、不妊治療を行うにしても、「これだけやったら諦めよう」などと、あらかじめ決めておくことをオススメします。

 

非常に少数派ですが、結婚相談所に登録する方のなかには、自分が不妊体質だとわかっている方もいます。前の結婚で検査をしたら無精子症だった、若いころに病気をして卵巣を摘出してしまったので子どもを産むことができないなど、男女ともさまざまなケースがあります。

 

そういう方は、「自分は産むことができないから、一緒に子育てをしてほしいと望んでいるシンクルマザー(シングルファーザー)と結婚したい」という希望を持っていたり、逆に子どもを育てる結婚生活の諦めや覚悟をすでに持っています。

 

しかし、そうでない方は、「健康だし、結婚したらそのうちできるんじゃないのかな。もし、できなかったらそのときは養子をもらうことを考えれば……」などと考えていることもあります。

 

アンジェリーナ・ジョリーなど海外セレブが養子を迎えていることもあり、日本でも「もし自分の子供ができなかったら養子もアリ」と考える方が増えてきています。これはとても素晴らしいことではあるのですが、今の日本では現実問題、養子を迎えるのは決して簡単なことではありません。

 

日本の養子制度には、特別養子縁組と普通養子縁組、それから里親制度の主に3種類があります。特に6歳未満の子どもと育ての親の間で結び、実親との法律上の親子関係を消滅させる特別養子縁組で子どもを迎えることは非常に難しく、あまりにも大変で断念する方も多くいます。私はそうした方を少なからず見てきました。海外と日本では仕組みや制度は大きく異なります。そのため、テレビや新聞などで海外の事例を読んで、それをそのまま自分に当てはめて考えることはとても危うい発想だと思います。

 

また、もし養子を迎えることができるかもしれないということになっても、必ずしも赤ちゃんを迎えられるとは限りません。

 

特に調べているわけでもなく、「養子をもらってもいいかなと思ってるんです」と言うケースが多いので、今の日本では養子を得ることは難しいということを理解していただきたくて少々厳しい現実を書きました。

 

せっかく結婚したのだから子どもが欲しいと考える方の気持ちはわかります。でも、夫婦や家族は子どもがいなくても成り立ちます。夫婦二人で送る自分らしい家庭生活も、一度じっくり考えてほしいなと思います。

 

40歳以上の男性会員さんを見ていると、「できたら欲しい+絶対欲しい=約7割」くらい。子どもが欲しいとお相手の年齢や健康状態などにこだわるあまり、視野が狭くなり結婚しにくい現実もあります。

 

逆に、できなくてもいい、どちらでもいいと言っている残りの3割の人のほうが結婚しやすい傾向にあります。そういったことも踏まえ、子どもがいない人生を覚悟して、素敵なパートナーを見つけることを第一優先順位としてお相手を探していただきたいのです。

 

結婚は起業に似ている

 

結婚するときに最も大切なこと、それは、「どんな未来をつくりたいか」を事前に話し合うことです。結婚は、ひとつの大きなプロジェクト。例えるならば、起業のようなものといえるでしょう。

 

起業する際、誰もが「この会社は3年でつぶそう」とは思わないはずです。社会への貢献や利益などに対する大きな夢を抱き、「これから40年、50年と事業を継続させていけるような会社をつくり上げていこう」と思うはずです。そのためにも会社の方針や理念、事業計画などをしっかりと練り上げなければなりません。一人で立ち上げる会社ならば、一人でじっくりと考えればよいのですが、経営パートナーがいる場合は、お互いに納得いくまで話し合い、意見をすり合わせていくことになります。

 

そのなかでは、ケンカになることもあるかもしれませんし、起業自体をやめたほうがいいという判断をすることも出て来るでしょう。

 

結婚も同じだと私は考えています。ビジネスプランを練るように、お互いの未来、家庭像に対する考え方や希望のすり合わせをしておくべきでしょう。

 

どんな家庭を築きたいのか? 家計はどうするのか?子どもができたらどうするのか? 話し合うべきこと、考えるべきこと、お互いに納得しておかなければならないことは山ほどあります。堅苦しいようですが、約半世紀にも及ぶ共同生活を成り立たせていくためにも、こうしたビジョンのすり合わせは絶対に必要なのです。

 

こうした話し合いがないまま結婚に突入していった結果が、現代日本の離婚率の高さだと私は思っています。

 

現在、離婚率は2002年をピークに減少傾向にありますが、それでも3組に1組が離婚しているので、依然として高い水準にあると言えます。これはその年に結婚したカップルと離婚したカップルを純粋に対比させているだけなので、その年に結婚したカップルのうち約3割が離婚するというものではないのですが、結婚して5年未満で離婚するカップルが最も多いので、約33%が離婚するという数字は、それほど現実から外れていないと思われます。

 

一昔前でしたら、「結婚したら家と車を買い、子どもを持ち、夫が働き、妻は専業主婦になって家庭を守る」ということが、なんとなく決められていました。しかし、今の時代はそうではありません。さまざまな家庭の在り方があります。

 

夫婦や家族であっても、短期、中期、長期と相談しながら目標を決めていかないと、やがて傾き、倒産……つまり離婚や家庭不和という結果になってしまうのも無理はありません。

 

いざ、会社をつくって、経営を上手に回していけたら、福利厚生や設備投資、先行投資などさまざまなことにお金をかけ、会社の存在を揺るぎないものにしていけます。

 

結婚も同じです。上手に結婚生活を回していけるようになったら、子どもを持ったり、家を買ったり、旅行や美食など共通の趣味に時間とお金をかけたり・…結婚生活における幸福を一つ、また一つと積み上げて、揺るぎないものにしていけます。幸せな生活を送り続けるためには、長期的な視野を持って練り上げるプランが必要なのです。

 

なぜ、家族だと「話し合って中長期のプランやビジョンを決めていく」ということを放棄してしまうのでしょうか。

 

おそらくその根っこには「恋愛至上主義」があるような気がしてなりません。

 

「愛し合っているからわかりあえる」という過信が家族から建設的な話し合いを奪っているのではないでしょうか。それが時間を積み重ねるうちに、「夫婦はあうんの呼吸で通じる」とか、「家族だから話さなくてもわかる」という意識に変化していって、気づいたときには心が通じ合わない遠い存在になっていた……なんて結果になるのではないかと思います。

 

夫婦や家族であっても、会社経営のように「利益を出すこと」を目指すべきではないでしょうか。

 

「5年後に家を買おう」とか、「老後資金として2000万円貯めよう」と生活における経済のことを話していくのは大切なことです。しかし、家族にとっての利益とは金銭的、経済的なことだけではありません。

 

「僕には叶えたい夢があるから、5年後には会社を辞めて独立したい。その後、3年間くらいは収入が安定しないと思うから、その期間は経済的に支えてほしい。その代わりといってはなんだけど、起業して売り上げが安定したら、君の夢を全力で応援してあげる」

 

「老後は別荘地に家を建てて、のんびり田舎暮らしかしたい。どの地域でどんな暮らしをしたいか想像しながら、毎年I回はいろんな地方へ旅に出ましょう」

 

幸せや満足度を大きくしていくことは、結果として家族の絆を深め、幸せな家庭を築く礎をつくることになるのです。まだ人生が安定していない20代や30代前半だと落ち着いてじっくり話し合っていくのは厳しいかもしれませんが、30代後半にもなればちゃんと話し合っていけるはずです。

 

婚活は結婚を前提に男女がおつき合いをするものです。自分のできることとできないこと、得意なことと不得意なことを謙虚に持ち寄って、築きたい家庭のビジョンや考えを積極的にすり合わせるべきだと思いますし、それができるのも婚活のよいところでもあります。また、こうした考えをしっかり持っていれば、相手からは「この人に私の未来を託したい」と思われる機会も増えるはずです。

 

配偶者はビジネスパートナーでもある

 

あなたが仕事をするうえでのパートナーを探す際に一番重要視することは、なんでしょう。重要なのは、一緒に仕事を成功させることができるかどうかということではないでしょうか。

 

結婚相談所にいらっしやる方に、私は結婚相手を「ライフパートナー」として捉えることだと助言しています。ライフパートナーとは一緒に家庭を築き、人生を豊かなものにする相手……そう、ビジネスパートナーと同じなのです。だからこそ、恋愛感情とは違ったしっかりと落ち着いた心で相手を見極め、これから死に至るまでの30年、40年という日々を一緒に歩んでいける相手を選んでほしいのです。

 

結婚はある意味、大きなビジネスともいえます。長い人だと50年以上連れ添いますし、生涯収入では億単位のお金がかかってくることもあります。その長い時間と大金を、本当に相手に委ねていいかどうかを判断するために存在するのが、婚約期間であると私は思います。

 

恋愛で盛り上がっている時期というのは、いわば酔っぱらっている状態。それもほろ酔いではなく、泥酔状態です。相手の欠点さえかわいらしく見えたり、周囲の反対する声すら恋の炎を盛り上げる燃料になってしまったりするものです。また、妙に寛大になり相手のワガママや自分勝手を許してしまうこともあるでしょう。嫌われたくないあまりに、自分の気持ちを抑え、相手の意向に従ってしまう人もいます。つまり、まともにライフプランを話し合えるような状態ではないのです。

 

40代以降の結婚では、恋愛感情が情熱的に燃え上がる前の段階で、どんな結婚生活を送りたいか、理想の人生とはどんなものなのか、お互いの夢はあるのか……といったことをしっかり話し合っておくことが大切なのです。

 

少々夢のない話になってしまいましたが、20代、30代の結婚とは違い、40代以上の結婚では2人の来し方行く末を話し合ってから決めていくべきだと私は思います。また、もう「大人」ですから、そういった現実的な話を真正面からすることもできるはずです。これは、若い年代の結婚とは違った大きな強みでもあるのです。

 

では、実際に相手のことをしっかりとライフパートナー、ビジネスパートナーとして考え、見事結婚に至ったケースを紹介したいと思います。

 

中小メーカーに勤める45歳のMさんは、都内の私立四大卒で収入は400万円台前半で条件的には悪くない方でした。それより何より、本当に穏やかな性格で相手の気持ちをうまくに受け止める才能の持ち主でした。癒やし系男子とでも表現するとわかりやすいでしょうか。

 

お見合いで出会ったのは同じ年齢のYさん。Yさんは金融関係の仕事をしており、いわゆるバリバリのキャリアウーマン。これまで結婚に対して否定的な考えを持っていましたが、老後などを見据えたときに、人生を支え合えるようなパートナーが欲しい……と思い、結婚相談所に入会してきました。

 

Mさんは交際中に、Yさんからこんなことを言われたそうです。「あなたに望んでいるのは経済力じゃない。申し訳ないけど、私のほうが稼いでいると思う。でも、あなたは、自分の両親を大事に思っていて、本当に優しく接している。待ち合わせをしているときには、私を見つけると嬉しそうにしてくれる。そういったことの一つ一つが私にとって、すごく貴重なの。私は、自分の両親を見て育って、結婚に対して今まで否定的な気持ちしか持っていなかったけれど、あなたと出会ったことで考え方が変わってきているの。そういうことを大事にしていきたい」とのことでした。

 

しかも、こう言われたときのMさんも素晴らしく、「カッコイイ女性だなあ」と惚れ直したそうです。

 

その後、結婚に向けてI歩一歩進んでいきましたが、その歩み方がまさに「大人の結婚」でした。お互いの友人や職場でのつき合いの数が大きく異なるうえ、家族関係にも差がありました。そのため、結納代わりの食事会だけ行い、披露宴はなし。ただし、あわせて有休を取り、新婚旅行は少々リッチにしようと計画。また、旅行先で教会に行って二人で式を挙げ、写真だけは残しておこうと決めたそうです。

 

さらには、それぞれがマンションを所有していたので、Yさんが、「まだ一緒に暮らす自信がない」と言ったため、最初のうちは別居婚で週末のみどちらかの家に行くというスタイルで暮らしていました。半年くらいたったときに、Yさんが「一緒に暮らしても大丈夫という自信が出てきた」とのことで、今は同居に向けて新居を探しているところだそうです。

 

少しドライな感じもしますが、これも40代以上の男女だからこそできることです。MさんとYさんはしっかり話し合って、お互いにとって心地よい着地点を見つけ、幸せな結婚生活を築いていくことができるでしょう。